開催レポート

第4回(2018年11月17日)

 

第4回 盛岡ソフトウェアテスト勉強会 2018年11月17日(岩手県) - こくちーずプロ(告知'sプロ)

 

第4回を迎えた盛岡ソフトウェアテスト勉強会。
今年も盛岡駅西口の「アイーナ・いわて県民情報交流センター」7階会議室にて開催されました。
アイーナは盛岡駅前の盛岡のシンボル・マリオスの隣に建つ複合施設。全面ガラス張りが特徴的な建物です。

今回のテーマは「明日から使えるバグの見つけ方」をテーマに、探索的テスト、バグ票の書き方、テストエンジニアの悩み
などを通し明日から使える気づきを持ち帰っていただくことができるような構成としました。

以下、各セッションのレポートとなります。

※各セッションのスライドは後程公開いたします。

■セッション1 - 「やってみよう!探索的テスト~盛岡SWT版~」

第4回ソフトウェア勉強会の最初の公演は、JaSST東北の創業メンバーでもある
根本紀之さんによる探索的テストについての講演をいただきました。

探索型テストについて、テスト業務について理解の少ない人でも分かるよう、
親しみやすい素材を用いて間違ったテストをしていないか、正しい探索型テスト
とはどういうものなのかといった考え方を丁寧に解説しておられました。

また、座学だけでなく、実際にアプリを用いてのワークを行い、より参加者が
探索型テストについて体験することで、参加者それぞれの知見を深めてもらう
試みも行われました。

テスト経験が今までほとんどなかった人も、バグを見つけ報告を上げていて、
聞くから実践するといった一連の形として今回の探索型テストはどういったもの
なのかという知識をお持ち帰りいただけたかと思える内容でした。

 

■セッション2 - 「バグ票の書き方」

バグ票というのは相手先、企業によってフォーマットが異なる場合もあるかと
思われますが、そんな中でど普段どんなことに気を付けているか、もしくは気を付けるべきか、
といったことを藤沢 耕助さん、小路 一基さん、吉田 直史さんの3名がそれぞれの知見でまとめてくださいました。

藤沢さんはテストのバグ票の書き方として
開発者へ伝えるべき情報と、一方で冗長的な書き方をしないように
情報を整理して簡潔に説明する手法を解説してくださいました。

小路さんは新人という立場から、初期に書いていたバグ票と現在書いている
バグ票で改善された点をいくつかのポイントに分けて解説していただきました。

吉田さんはただバグ票を書く、ということだけではなく、どのような工夫を用いれば
開発者の人に読んでもらい、修正してもらいやすいかを説明されていました。

テーマをあらかじめ決めた中での発表となりましたが、テストエンジニアとしての
考え方や立場により、考えるべき事、伝えるべき事が異なっていると感じてもらえた
内容でした。

 

■セッション3:「開発の人が見つけやすいバグ、テストエンジニアが見つけられるバグ」

最後の公演は開発とテストエンジニア、それぞれの視点から見た製品に対する物の
見え方、その視点から見えやすいバグ、見えにくいバグについて対比する形式で
紹介していただきました。

開発側は製品に対する理解度が高く、仕様に忠実なテストが実施できる反面、様々な環境を想定したテストが難しいと述べ

一方でテストエンジニアは環境や効率的なテストノウハウを持っているが、仕様を理解するためテストの開始が開発側が実施するより遅れるといったメリット、デメリットについて解説。

結果として開発とテストエンジニアの協力体制をどのようにとったほうがいいかをお話していただきました。

開発側、エンジニア側、また、テストをやったことのない人に関しても、どのような
関わりを持ってテストに臨むべきか、何かしらのヒントを得られたであろう講演となったのでは
ないでしょうか。

 

■懇親会

今回は講演者の根本さん、藤沢さんの大好物が日本酒ということで盛岡駅前の「地産地招 あげ福」で行われました。
ここは「地産地招」の名前の通り岩手の食材をふんだんに使った料理やちょっと特別な飲み放題コースが特徴です。
各地方をはじめ、特に岩手の日本酒は座敷近くの冷蔵庫から自由に取り出して飲むことができ参加者同士でお酌しあい交流を深めました。

当日は勉強会でのこぼれ話・テストにかける想い・今後の勉強会などを語り合い盛り上がりました!

 

■おわりに

今年はワークを取り入れ、勉強会に難しい印象を与えてしまうのではと懸念しておりましたが
数多く方に参加して頂き、会場を満席で終えることができました。
盛岡にお越しいただき、貴重な講演をしてくださった講演者の皆様のおかげだと思っております。

本レポートの最後に、講演者の皆様、地元岩手を初め、秋田、宮城、東京からお越しくださった参加者の皆様、およびご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

次回開催の際も、ぜひよろしくお願いします!!